2008年7月 8日 (火)

DNA

私の祖父は農業をしていました.

私の父は三男だったので,農業をせず証券会社に就職しました.

私は会社員の父の仕事を継ぐ,などということはまったく考えもせず,歴史の勉強を職業としました.

三世代が,それぞれ全く異なる職業をしているわけです.

これは,現代社会では別に珍しくとも何ともない,ごく普通の都市の家族の肖像でしょう.

歴史なんてものを勉強していると,伝統とか格式とかに憧れをもちつつ,自分には絶対ないもの,絶対に持てないものなので,反感・反発を覚えたりもします.

とくに,自分はただ生まれて生きているだけなのに,先祖自慢とか華族・士族自慢をするヤツにね.

さて,F1.

今までも,ヒルとかフィッティパルディとかアンドレッティとかヴィルヌーヴといった親子親族ドライバーがいたりしました.

今年は2世が3人もいるってなわけで,フジテレビの中継で,やたらと「DNA」とかいう単語が出てきてますね.

これがキライ.

そりゃぁ,父親の筋力や体力や反射神経とかを遺伝してるんでしょう.

遺伝だけじゃなく,父親の存在のおかげで,早くから環境が整えられ,スポンサーも付きやすいってという,七光り的な恩恵もあったでしょう.

でも,なんか,本人がしてきた努力を無視しているような表現じゃありませんかね.

本日付の『東京中日スポーツ』には,高校野球にいるプロ選手の子達の特集がありました.

日本人は世襲が好きなのかねぇ?

最初に書いたように,幸か不幸か,私は世襲ということと縁遠い.

ですから「二世」の人たちの気持ちはわかりません.

人それぞれだろうけど,七光りだとか,遺伝子のおかげ扱いとか,あんまり気分良くないだろうなぁ,とか思うんですが,どうなんでしょうね.

父親を上回ることで,それは払拭できるんでしょう.

ロズベルクとピケは,チャンピオンだった父を上回るのは結構難しいでしょうが,失礼ですが中嶋ならば,不可能ではないでしょう.

まぁ中嶋悟氏は,成績だけではなく,パイオニアとしての功績がありますからね.

一貴は表彰台の真ん中にのぼるぐらいをしないと,父を超える評価は出ない気がしますが.

ところで,最近話題の,もうひとつの世襲職業がありますね.

そう,教員.

100点もゲタはかせてんのかぁ.

どーりで,コネも縁戚もないワシは受からないわけだ.

と採用試験に通らない良い言い訳ができました.

めでたしめでたし.

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2008年1月12日 (土)

夜スペ

放課後の有料補習授業が,良いか悪いかは置いておきます.

どっかのコメンテイターが「塾に頼るなんて,学校の先生が情けない」なんてことを言っていました.

これについて,非常勤講師とはいえ,一応学校教育の現場にいる人間として,学校側の弁護をしたいと思います.

学校の先生の力が足りないから補習が必要,なのではない.

まぁ,その学校の先生のことは知らないので,たぶん,ですけどね.

公立の中学校ですから,勉強の出来る生徒と,出来ない生徒のが両方います.

この場合,出来ない生徒に合わせるのが普通でしょう.

出来ない生徒ってのは,勉強をしないから出来ない,勉強の仕方がわからないから出来ない,ということが多いでしょう.だから,教師がしっかり面倒を見てあげないといけない.

出来る生徒は自力救済してね,と.

でも,自分だけでやるにも限界がある.塾は高い.だから「夜スペ」をしよう,ということなんでしょう.たぶん.

で,塾の先生が教えに来る,ってことですが,学校の先生の能力が足りないわけじゃない.たぶん.

能力の限界ではなく,仕事量の限界なんですよ.

私みたいな,授業だけをやれば良い非常勤講師だったら,夜スペをやれますよ.

実際,高校が終わった後,塾に教えに行っている講師の方もいますしね.

でも,担任持っていたり,運動部持っている先生は,そうはいかない.

ホント,仕事が多いんですよ.

私も,いつまでも非常勤じゃなくって,専任になりたいと思いますけど,あの仕事量を見ていると,非常勤のままで良いか,とか思っちゃうぐらい.

そんな先生たちに「夜スペ」までやらせたら・・・.

てなわけで,「先生情けない」なんて言わないで欲しいなぁ,と.

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2007年6月11日 (月)

横峯さくらの父が立候補とか

教育再生をするとか.

「娘にゴルフの練習をさせるから学校を休ませる」と,

小学校だか中学校に乗り込んだ.

と聞いたことがある.

聞いた気がするだけで,

もしかしたら,別人の話かもしれないし,

間違った情報かもしれない.

まぁ本当かどうか調べる気にもならんドーデモいいことだ.

とりあえず,一芸に秀でることは結構なことだと思う.

だけど,少年期に一つのことしか学ばせないというのは適切だとは思えない.

子供はありとあらゆるものに興味を持ち,学ぶべきだ.

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2006年12月 8日 (金)

期末試験作成中!

明日から期末試験.

テスト問題,なんとか間に合った….

今年度担当してるのは4パターン6クラス.

1年生の日本史,2年生の世界史,3年生の日本史演習,3年生の日本文化史.

1年生の日本史は,もう一人の担当の先生が作ってくれたので,今回は3つ作成です.

一番大変だったのが3年の日本史演習.

受験用の選択科目で,今学期は江戸時代中期~後期.中間試験がないので,範囲が広い.

あれも出したい,これも出したい,なんて考えていたら,問題数が150問ぐらいになっちゃう.

たくさん問題を出して,効率よく問題を解くテクニックを身に付けさせるってのも,受験用の科目の役割の気もするけど,こちとら曲がりなりにも教育者.暗記した語句を機械的に記入させるなんてぇのは,あまりやりたくない.

どーやったら,考えさせる問題になるのか,考えて考えて考えて,間に合わなくなってゆく….で,暗記力を問う試験ができてゆくと….

いや,イカン.歴史の因果を説明できなくてはならない.

そう!因果だ.

「さぁはじまるザンスよ」「いくでガンス」「フンガー」

フンガーじゃない因果だ.

原因と結果.

法律の名前なんかいいんだよ.

その法が出された背景は何なのか,そして,その法によって何がどうなったのか.

それが大事さ.

でも,それだけじゃ100点分にならないから,法の名前も聞いちゃおっと.

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2006年11月26日 (日)

勉強会

昨日,高校の歴史の先生たちの勉強会に行ってきました.

行ってきたというか,発表してきました.

高校の授業のための会なので,自説を述べるのではなく,

教科書の記述とか,図や史料の扱い方とか,

そういったことを話す会だったりします.

で,孝徳朝の難波宮遷都について,小一時間やりました.

古代史を専門とする先生が少ない会なので,

喜んでもらえたようで,よかったです.

他の時代の人と話をすると,私も勉強になります.

あんまり専門的なことを話されると,ついて行けないんですが,

授業の導入とか,小ネタとして使えそうな話が聞けました.

本当は毎月やっている会なんですが,

1年ぶりぐらいに出席.

サボっていたわけじゃないんですよ.

本当に都合が合わなかっただけで….

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2006年11月23日 (木)

最下位者に拍手

小学生の時に読んだマンガのことをたまに思い出します。

「がんばれドンベ」。

コロコロコミックに載っていたのだと思います。

マラソン大会で、運動できない子が完走。

先頭どころか、全員とっくにゴール。

フラフラ、ヨレヨレでその子はゴールしました。

保護者連中だか先生だか、

みんながその子に拍手を送りました。

すると、その子は怒りました。

何でビリッケツに拍手をするのか、と。

私も運動がからっきしダメでした。

だから彼の気持ちが分かる気がしましたね。

最下位になりたくてなってるわけじゃありません。

できることなら、もっと上位に行きたいんですよね。

でも、できない。

悔しい。恥ずかしい。

できるやつらの拍手は、その気持ちに止めを刺す感じ。

私は子供の頃、先生のことを、あまり信用しなかった。

先生が「できるやつら」だと思ったから。

こっちの気持ちなんか分からないと思ったから。

今、教員をやっています。

私は、「できない子」のことをどこまでわかっているんだろうか?

「できない子」に何をしたら良いんだろうか?

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2006年11月10日 (金)

仕事中に私用メール

をする若いOLとかがいるとか,以前聞いたことがあります.

姉の会社では,携帯はロッカー室に置いておくことが規定されているとか.

私の勤務先の若い人もしてますね.

ただ,むずかしいねぇ.

私たちは非常勤講師.

いってみればパートタイマー.

授業の時間数に応じて給与が出る.

授業と授業の間や空き時間は給料に含まれません.

つまり,仕事時間ではないってことになりますね.

ということは,何をしていても良いと.

だから,その時に携帯で私用メールをしていても,なんら問題がない,

ということになるか.

でも,専任の先生たちは授業がなくても仕事時間で,

同じ空間で仕事してるんですよね.

私が注意する筋合いの問題じゃないけど,

そのままにしておいて良いのかなぁ,

どうしたもんかなぁ,と.

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2006年10月31日 (火)

補習をすればオッケー

補習を受ければ卒業単位取得か.

理解したか,知識が身についたか,なぁんてことは,どーでもイイのね.

とかキレイごとを言ってみたり….

まぁ大学でも,理解するどころか,

授業にいるだけで単位もらえて,学士号が貰えちゃいますしね.

「学習指導要領」の単位数とか,

必修か選択かばかりが注目されていますが,

指導要領には,「こーいうことを教えろ」とも書いてあります.

日本史Bの古代だと,

ウ  古代国家の推移と社会の変化
  東アジア世界との関係の変化,荘園・公領の動きや武士の台頭など地方の動向に着目して,古代国家の推移と国風文化の展開及び中世社会の萌芽について理解させる。

という感じ.

で,近現代だと,

(7)  第二次世界大戦後の日本と世界
  第二次世界大戦の終結から今日に至る我が国の歴史について,世界の動向と関連付けて考察させるとともに,広い視野から日本の文化や課題について認識させる。

とあります.

近現代をやらない学校が多いんじゃないか,と思ったりするわけですが,

その学校は,学習指導要領を守ってないということになっちゃいますね.

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2006年10月26日 (木)

単位が足りないって

私の勤務校は大丈夫.

ちゃんと世界史も日本史もやってます.

やってますとも,この私が両方とも.

日本古代史が専門の私.

世界史が必修になったため,3年前から世界史と日本史を兼業してます.

聞くところによると,進学校で世界史をやってないとか.

うちは進学校じゃないのね.

まぁそうだけど.

確かに,指導要領どおりにやっていたら受験に対応できないよね.

世界史・日本史の場合,

教科書の最後まで授業でやることは珍しいことでしょう.

私が高校生の時は,やっていません.

当時は世界史は必修ではなかったから,

日本史しか習っていないのに終わりませんでした.

確か戦国時代をやった後,江戸を飛ばして明治維新を習いましたが,

それでも大正まで行かずに卒業しました.

今の勤務校でも,普通は行きません.

だいたい江戸どまりです.

ただ,それでは受験に対応できないってことで,

日本史を受験科目とする生徒には選択科目で補っています.

選択していない生徒は,維新以降は習わずに卒業です.

今回の事件は,受験云々だけじゃなく,

何のために歴史授業をやるかということにも及んでほしいなぁ.

受験のためにやるにしても,

日本の文化と歴史を知るためにやるにしても,

現状のカリキュラムではムリだってことをわかってね.

教員の努力が足りない?

はい,もちろん努力いたします.

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2006年10月24日 (火)

歴史の試験

学校教育である以上,成績を出さねばなりません.

試験があるから歴史がキライになる人って多いんですよね.

かといって,やらないわけに行かないので,ちゃんと試験します.

で,良く聞くのが「歴史は暗記科目か否か」.

歴史以外でも,知識がなければお話になりません.

単語を知らなきゃ英語は使えない.

解き方を知らなきゃ数学も出来ない.

歴史も同様.

でも歴史科目だけが「暗記科目」だと言われちゃうのは,

テスト作成者が,暗記力を試す問題しか出さないから.

「問 改新の詔が出された年を西暦で答えよ.」

こんな問題ね.

まぁ私も出しますけどね.

暗記力を鍛えるのが歴史教育の目的なら,

これだけで良いんですけどね.

私は,出来事の原因・背景と結果・影響というものを知ってもらいたい,

理解してもらいたい,なんて考えているので,

なるべくそういうことも問うようにしています.

「この事件の背景として正しいものを次から選び,記号で記せ」

とかね.

「記号で」じゃなくって,「背景を簡単に説明せよ」の方が良いのでしょうが,

大きな声じゃ言えませんが,うちの学校のレベルではちょっと・・・ね.

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2006年10月 3日 (火)

小学校の英語教育

先日テレビで,

「中高で英語を習ったけど文法中心で,全然話せない」

とか何とか言っている人がいました.

英語分野に限らず,まぁよく聞く言葉ですね.

この手のセリフを聞くたびに,

世の中の人は,学校を過大に評価しすぎというか,

学校に信仰を持ちすぎじゃないのか,とか思っちゃいます.

非常勤講師とはいえ,学校現場にいる私が言うと,

責任放棄っぽいからマズイか?

でも,学校だけで森羅万象を知るって無理ですよね.

私は高校生に歴史を教えていますが,

週2回の授業で日本・世界の歴史をすべて学べるわけがありません.

学校でやるのは基礎.

それを発展させるのは生徒が自分でやるべきことだと思います.

興味があれば自分で調べなさい,ということ.

小学校で英語をやるのか,国語をやるのか,

どっちになるのかはわかりませんが,

どちらにしろ,学校だけにおまかせでは解決にならないと思いますよ.

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2006年8月20日 (日)

借り物の祭り

私は神奈川県に住んでいます.

今朝の新聞の神奈川版に2つの祭りの記事が出ていました.

知らなかったのですが,ともに恒例行事となっているらしい.

1つは祭りというかイベントですが,横浜の「ヨコハマカーニバル」.

めだまは「よさこい」をヨコハマ風にした「ハマこい」.

もう1つは藤沢の「湘南ねぶた」.

藤沢市と藤沢市教育委員会は「湘南ねぶた」の後援をしている.

教育基本法や学習指導要領で,郷土愛やらなんやら言ってるらしいが,

地元にあった(であろう)祭りを捨て去って,

行政が借り物の祭りで喜んでるのね.

あ,だからこそ,教育現場で郷土愛を植えつけて,

この現状を変えなければイカンのか.

そんなもん,学校だけで出来るかっ.

教育を学校だけでやると思ったら大間違いのコンコンチキだぃ.

よく「学校では教えない」「教科書には載ってない」とかホザくやつがいるけど,

学校で森羅万象おしえてくれるわけないだろ.

学校で教えるのは基礎の基礎だけ.

あとは社会から,書物から,いろんなところで学ぶんだよ.

おっと,なんか午前中から体温上がっちまったわ.

まぁということで,郷土愛を植えつけて欲しいなら,

社会も協力しろってことね.

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